赤ちゃんが誕生しておうちに迎え入れる時、一体どんな部屋が良いのでしょうか?
地震大国日本では地震を想定した部屋作りも欠かせません。出産後のママの体は満身創痍でボロボロです。体力回復と育児と家事をこなすのは並大抵の努力ではありません。
だからこそ、赤ちゃんのお部屋作りは出産前に完了しておく必要があります!
パパや、赤ちゃんの祖父母や家族の協力がなければ、家具を動かしたり、今あるものを処分・収納したりはできません。赤ちゃん誕生前に、ママもパパも家族もみんなで、赤ちゃんに安全で快適なお部屋のルールを知り協力して作っておきましょう!
赤ちゃんのスペース作りのポイント 物の配置と工夫
大人には何気ない物が赤ちゃんにとって危険物に変わることがあります。
今から挙げる8つのポイントを押さえると、配置のしかたの道しるべになりますよ。
8つに共通する大前提条件は「床から60cmまでの高さをキレイにする」です!
1つ目「転倒の恐れのある高さのある物を片付ける」
例えば高さのあるライトや観葉植物、帽子掛けなどです。高さのある物は倒れて赤ちゃんが怪我をしたり、観葉植物はホコリや虫を寄せ付けやすく、倒れて赤ちゃんが土や植物を誤飲したりする危険性があります。
2つ目「フロアマットを敷く」
赤ちゃんは頭が重くすぐに床に頭をぶつけますが、フロアマットがあれば衝撃を和らげます。赤ちゃんの吐き戻しの掃除も楽ですよ。赤ちゃんの動くスペースが広がれば継ぎ足せる点も優秀です。
3つ目「床に物を置かない」
頭をぶつけたり倒したりを防げますし、何でも口にする赤ちゃんにとっても安全です。実は掃除も楽なんです。床に物が置いてあると掃除がしにくくホコリがたまりやすいのです。
4つ目「蓋付きゴミ箱に変える」
うっかり赤ちゃんが触って倒すとゴミが散乱してゴミを口に入れてしまいます。蓋付きゴミ箱がベストです。また、ゴミから菌が舞うのを防ぐことで感染症予防になります。赤ちゃんがつかまり立ちを始めそうな時期からは蓋付きゴミ箱を別の部屋に移すと尚良いです。
5つ目「コンセントカバーを取り付ける」
赤ちゃんは好奇心旺盛で、穴や隙間があれば小さな指を入れてしまいます。コンセントの穴を塞ぐコンセントカバーを必ず取り付けましょう。また、面倒でも電気製品のコードをまとめておき、使ったら抜く習慣を今からつけてください。周りの物に興味津々の赤ちゃんがコードを引っ張る可能性があるのと、赤ちゃんを抱きかかえてる時にまさかの転倒や、大人の転倒時に物を落っことして赤ちゃんにぶちまけるリスクを減らせます。
6つ目「テレビを固定する」
赤ちゃんが興味を持って動かす可能性があるのと地震による落下防止策として耐震ジェル、固定ベルト、転倒予防金具など様々な便利グッズを使って固定しましょう。
7つ目「家具の角にクッション材を取り付ける」
大人がどんなに気を付けていても、赤ちゃんはどこかに頭をぶつけます。クッション材があることで大ケガを防げますので是非取り付けましょう。
8つ目「低い位置にある小物・扉がない棚の下の収納物・低い位置にある引き出しの中身を選別する」
ふとした拍子に赤ちゃんや大人がぶつかり、足元に小物が散乱すると危ないです。扉がない棚の下の収納物と低い位置にある引き出しの中身については、たまたま目を離したすきに赤ちゃんが引っ張り出すケースがあります。
中身を選別しておき触られても問題ない物だけを収納するか、引き出しにロックをかけることをするべきです。引き出しのロック用グッズは入手しやすいです。
物の配置の話から逸れますが「窓枠など家の中の小さな段差部分を確認しておく」
これもオススメです!
この確認作業をしておくだけで、歩く時に赤ちゃんの危険場所が把握できますし、赤ちゃんの抱っこ中や、慌てて赤ちゃんの元へ駆けつける時に大人が転ぶ事態を防げます。
ペットがいる家庭での赤ちゃんのお迎え
ペットがいる家庭は、以下4つのことに注意!
- 赤ちゃんのスペースとペットの餌やトイレスペースを分ける
- 赤ちゃんが寝るスペースにペットが入らないようにする
- 散歩から帰ったらペットの足を洗う
- こまめなブラッシングで毛の散らばりを防ぐ
もともとペットがいる家庭は、赤ちゃんをお迎えする前に、家族がペットに赤ちゃんの肌着などのにおいを嗅がせておくとお迎えがスムーズになりやすくなります。赤ちゃんをお迎えした後も、以前と変わらずペットを可愛がってあげてくださいね。
赤ちゃんに快適な気温と湿度
温湿度計を使うのがオススメです!
赤ちゃんスペースの近くに温湿度計を設置すると、大人には大したことがなくて気付けない時に、エアコン表示と実際の温湿度が違っていることですぐに対処できます。
画像の商品 デジタル温湿度計 置き掛け両用タイプタイプ/マグネット付
気温に関しては夏は26~28度、冬は20~23度の範囲に収まるように調節しましょう。
外との気温差は5度以内が目安。猛暑日や冷え込みが厳しい日もあるでしょう。外出すると、外との気温差が大きいと赤ちゃんの体力を奪うので、できるだけ外出時間とその時間帯の外の気温を把握しておいて行動することです。
生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは体温調節がうまくできず高体温になりやすいので冬は温めすぎないようにしましょう。
冬はエアコンの他に、床暖房やホットカーペット、オイルヒーターやパネルヒーターがあります。赤ちゃんが器具に直接触らないようにしてください。
夏は、エアコンや扇風機の他に、氷の入ったペットボトルをうちわであおぐといった工夫があります。
年間を通して快適な湿度は40~60度ですが、特に冬は50~60度にしましょう。
インフルエンザや風邪がはやる冬の乾燥は大敵です。乾燥は体の抵抗力を弱めて喉や鼻の粘膜にダメージを与えます。乾燥した空気中には菌やウイルス、ハウスダストが舞いやすくなることで赤ちゃんが吸い込んでしまうため気をつけてください。
冬は加湿器をつける、湿度調節のために洗濯物を部屋干しする、夏はエアコンの除湿機能を使うといった工夫があります。また、赤ちゃんの肌はバリア機能が弱いので年間を通して保湿クリームを塗ってあげましょう。
よくある月齢別の未遂事故を知る
赤ちゃんの月齢別に起こりやすい事故は想定できます。未遂に防ぐためにも、赤ちゃんの成長に合わせていつどんな危険が潜んでいるかを把握しましょう。
生後0ヶ月〜3ヶ月の赤ちゃん
基本的に寝ていますが、窒息事故、落下事故、やけど、頭をぶつける事故が多めです。
窒息防止策は、赤ちゃんの敷布団はかための物を選ぶことと、頭の周りにぬいぐるみやタオルを置かないことです。柔らかすぎる布団だと、いつの間にか赤ちゃんがうつぶせ寝になっていた時に顔をうずめて呼吸ができないことがあります。
落下についてはソファとベビーベッドからの落下が多いので、寝返りがまだうてないから大丈夫と考えず、ソファから目を離さないか、柵をきちんとあげてベビーベッドに寝かせるか、クッション性のマットを敷いておくかなど工夫をしましょう。
やけどについては、電気毛布や湯たんぽから低温やけどしやすいので直接触れさせないようにしましょう。
頭をぶつけるのは頭の重い赤ちゃんのみならず、抱っこ中の大人が意外と転倒する場合があります。首が座る生後3〜5ヶ月頃の赤ちゃんは、寝返りをうてるようになることで少し離れた距離のある家具に頭をぶつけることがあります。
また、何でも口に入れたがります。ボタンや電池、小銭など赤ちゃんの口に入るサイズの小物を置かない、電池を使う電化製品を把握しておくなどしておきましょう。
お座りをする生後5〜8ヶ月頃の赤ちゃん
お座り姿勢からひっくり返って床や家具に頭をぶつける場合がありますし、引き続き何でも口に入れたがります。
危険な台所などからはベビーフェンスで仕切る、ベビーサークルで赤ちゃんを囲う、ドアに指挟みストッパーを取り付ける、ストーブガードなどでストーブを囲う、カバンの中身をいじられないようにチャックを閉めておくなどしましょう。
タバコの誤飲も多いです。
生後8ヶ月頃以降の赤ちゃん
はいはいをしたり、つかまり立ちや伝い歩き、1人で立つ、1人で歩く、ベビーフェンスもよじ登るなど成長が目覚ましいです。
よくある事故は、引き出しに手指を挟む、階段や物につまずき家具に頭をぶつける、台所のケトルや炊飯器のコードを引っ張って倒す、引き出しの中身や棚の上の物をいじって誤飲、浴槽内に転落、網戸を開けてしまって外に転落、観葉植物に近づき誤飲などがあります。
事前に起こりうる可能性の高い事故を把握し、防止に家族で協力して努めましょう。
赤ちゃんの安全で快適なスペース作り まとめ
この記事を読む人はママが多いでしょう。
よくあるケースは、ママだけしかこうした赤ちゃんを守る注意点を知らないでいたので、実際に赤ちゃんに危険が及んでママが周りに怒る状況です。
その時に怒っても仕方ありません。赤ちゃんの過ごす場所に共通する注意点は、ママだけが把握するのではなく、パパや実家のご両親や家族にも分かるように情報共有しておく根回しがとても大事です。
ママは、出産前に身動きが取りづらい中での赤ちゃんお迎え準備ですが、根回しをくれぐれも怠らないでくださいね。今ある持ち物の片付けは誰でも億劫です。自分以外の家族の協力を仰ぐ時は相手の気持ちも考え「なぜ片付けが必要かを伝える」「家族にとって優先順位が低いものから片付け始めてもらう」など根回し上手になりましょう。
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