我が子は勉強もスポーツもできて、周りから愛される子どもに育って欲しいと願う親ばかりでしょう。
幼児期から絵本の読み聞かせをたくさんしてもらった子どもは、勉強の基盤になる国語力や日本語のセンスが自然と身についています。
小学校に上がったあとの吸収力が高いのは基盤があってこそです。
今回は、絵本の読み聞かせが大切なのは分かるけど、何を選び、どうやって取り入れたら良いか迷うパパママに、まず手に取ってほしい絵本を厳選しました。
2歳~4歳のお子さんに絵本のプレゼントを考える祖父母や親戚、パパママの友人たちも必見です。絵本の内容確認もできるyoutubeリストも付けました。
今まで多くの子どもと先輩パパママや保育士さん達に支持されてきた人気絵本を見ていきましょう!
読み聞かせのヒント「読み聞かせが良い」のはなぜか?
子どもは誕生後から「自分が反応することで他者から反応が返ってくる」という概念を学んで獲得していきます。
これがコミュニケーションの基礎です。子どものうちは親子のコミュニケーションを通して言葉や概念を獲得していきます。
パパママが心掛けることは、子どもの目を見て反応し、文字や絵を見せて話しかけること。あとあとに子どもの日本語のセンスと国語力を高めることに繋がります。
これが読み聞かせが良い理由です。
読み聞かせのうまい下手は関係ありません。
「が」や「は」といった助詞や擬音語を一音、一語をハッキリ読んで子どもの耳に届けてください。
さらに子どもの反応に大人が反応してください。
これだけです!
上手に読む必要はありません。もし、どうしても自分の読み方に不安があるパパママは、各本で紹介するyoutubeを参考にすると良いでしょう。
2歳前後の赤ちゃんへのおすすめ絵本を紹介!参考動画リンク付き
幼児期の絵本に最適なのは音が楽しい本です。
「擬音が豊か」
「語呂が良くてリズミカル」
「歌いやすくて唇を使った「ぱ」音など発語するきっかけになる」
「楽しい音が繰り返される」
という特徴のある絵本を選んでください。
言葉への興味を持たせるのが狙いです。
2歳前後の子どもは自己主張が出てきますが、登場人物の行動に影響もされます。
お手本になるキャラクターも悪いお手本のキャラクターもどちらでも良いのです。
子どもが客観的に見て「これをやるとダメなんだ…」と感じ取れる物語性のある絵本を1.2冊ほど取り入れると良いです。
また食べ物が擬人化された絵本ならば、好き嫌いを乗り越えてその食べ物が好きになる効果も期待できます。
今回挙げる絵本も、子どもの反応が返ってきて親子コミュニケーションが自然に促される秀作ばかりです。
2歳前後へオススメ絵本その1「ねないこだれだ」
ハッピーエンドではないお話です。
幼児向けは「めでたしめでたし」で終わる絵本だけではありません。
おばけの時間である夜中に起きている子どもは、お化けに連れて行かれる物語です。
絵もシンプルで、余計子どもの怖さを誘うのか、なかなか寝付こうとしない子どもはこの絵本を読んで以来「寝ない子はお化けに連れて行かれるよ」と言えば必死になって寝付こうとする効果も期待できます。
読み聞かせの時はハッピーエンドではないので、親としては終わりの読み方に戸惑いますが、子どもの顔をよく見てどう感じたかゆっくり話を聞いてみてくださいね。
2歳前後へオススメ絵本その2「いやだいやだ」
主人公ルルちゃんは「いやだいやだ」ばかり言うなので、お母さんまでルルちゃんが抱っこして欲しくても「いやだ」と言い出します。
おやつもルルちゃんのことを「いやだ」と言い出しました。
お日様も「いやだ」と言って雲に隠れて雨を降らせます。
その後も「いやだ」と言われる連続…さてルルちゃんはどうするのか疑問を投げかけて終わります…「って終わるんかい!」とツッコミを入れたくなる終わり方に、多くの先輩パパママも突っ込みました(笑)。
この絵本も読み終わりの子どもの反応をしっかり見てあげて欲しい作品です。
まだ言葉ではうまく表せなくても、子どもが2歳前後から客観的な視点を持つのに良いきっかけの絵本です。読み継がれている作品ですのでお試しください。
2歳前後へオススメ絵本その3「おやおや、おやさい」
野菜同士がかけっこに参加するお話です。この絵本の特徴は語呂の良さです。
「にんきもののにんにく、きんにくむきむき」など野菜の特徴を捉えた文章で、子どもにも日本語の響きの面白さと言葉のセンスを感じさせることができます。
トマト、なす、きゅうり、にんにく、にんじん、ラディッシュなど各選手の絵もイキイキとしていて、読み聞かせながら「これは何のお野菜かな?」と問いかけて、野菜の名前を覚えることにも使えます。
野菜への親近感も沸かせられ親御さんにも好評な絵本です。
2歳前後へオススメ絵本その4「くだもの だもの」
「おやおや、おやさい」に続き、果物編です。
パパイヤ、マンゴー、スイカ、イチゴ、キウイ、バナナなどが登場し海水浴をするお話です。
「バナナはなんばん?ななばんよ」などダジャレのような、言葉遊びのような文と、表情豊かな果物達の絵が魅力的です。
病院の待合室や図書館などで手に取り子どもがハマったので、自宅用に買ったというエピソードをよく聞きます。
野菜はもちろん果物も好き嫌いなく子どもに食べてもらいたいので、絵本を通して食育ができると保育士さんにも選ばれています。
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2歳前後へオススメ絵本その5「なにをたべてきたの?」
食いしん坊の白豚さんがリンゴ、レモン、メロン、ぶどうを次々と平らげると体が食べ物の色に染まっていく物語です。
でも次に食べたものは…石鹸!
さあ、どうなるでしょうか?
子どもと読みながら「つぎは何を食べるのかな?何色になるかな?」とワクワクしながらページをめくることが出来ます。
挿絵の色も綺麗なので、もう35年以上も世代を超えて読み継がれ子ども受けがとても良い絵本です。
次はどうなるかワクワクする本は、子どもにとって読書の世界を楽しめる入り口になり、自然と読書好きになれます。おすすめです。
2歳前後へオススメ絵本その6「おふとんかけたら」
もしタコやソフトクリーム、アリなどに掛け布団をかけたらどうなるか?ワクワクしながらページをめくることができます。
親子で絵本を覗き込みながら読み聞かせられる物語です。
擬音語「くーるくる」「とーろとろ」なども可愛くて、思わず子どもが笑うので寝かしつけ前のご機嫌対策に使っている親御さんもいます。
何度も読んでとせがまれるので読み聞かせているうちに、子どもが読めるようになったという声も聞きます。
読めそうになったら「今度はパパママに読んでほしいな」とお願いしてみても良いですね。
自分で読めて大人のマネが出来ると子どもの自信にも繋がります。お布団をかけてあげる前に優しく読んであげたい絵本です。
2歳前後へオススメ絵本その7「おしくら・まんじゅう」
おしくらまんじゅうの遊びをまんじゅう以外の様々なものを押すとどうなるか?発想が面白い絵本です。
柔らかなタッチの絵で表情豊かな紅白まんじゅうは、子どもにも大人にもファンが多い人気作家かがくい ひろしさんによる作品です。
こんにゃく、納豆、幽霊とおしくらまんじゅうしています。今まで子どもはパパママべったりだったとしても、おしくらまんじゅうは年齢の近いお友達とも出来ます。
友達作りのしかたも何となく教えてくれる絵本かもしれませんね。
2歳前後へオススメ絵本その8「わたしのワンピース」
1969年から長く読まれているファンタジーの絵本です。
うさぎの目の前に空から白い布切れが落ちてきました。拾ったうさぎはミシンでカタカタ縫ってワンピースを作りました。
白いワンピースを着ていると、通った場所によって花模様や水玉模様、草の実模様などに変わっていきます。
模様が変わる度「ララランロロロン♪」とご機嫌になるうさぎに思わず子どもと一緒に笑顔になります。
女の子向けの物語ですが、男の子に読んでも「キレイだな、いいなぁ」という気持ちになるようです。
オシャレが好きな女の子、色付けしたり絵を描いたりするのが好きな男の子は喜ぶでしょう。手描きのイラストがほっこりする、プレゼントにも適した絵本です。
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2歳前後へオススメ絵本その9「ぞうくんのさんぽ」
良いお天気の日にゾウが散歩に出かけました。
途中でカバに出会い一緒に散歩しようと誘うと、背中に乗せてくれたら行く言うので乗せてあげました。
次はワニに出会い一緒に散歩しようと誘うと…どうなるでしょう?
動物が積み木になるような展開です。
力持ちのゾウはどこまで乗せられるのでしょうか?この本の「あっ」と変わる展開が子どもに人気です。
絵もほのぼの、出てくる動物たちもほのぼのしています。単純なお話ですが、お散歩に出かけて色んなものを見て楽しみたいなと思える作品です。
読み聞かせを聴く子どもの反応にもほっこり優しい気持ちになれます。
2歳前後へオススメ絵本その10「どうすればいいのかな?」
1歳半頃から徐々に読み聞かせたい絵本。クマが初めてお着替えを自分でする物語です。
初めはシャツを履こうとしますが、何かが違うと気付き「どうすればいいのかな?」と考えます。
「そうそう、シャツは着るもの。」と気付きます。次はパンツを着ようとします。また考えます。
「どうすればいいのかな?」と考えて、一歩一歩正解に近づく姿は子どもにも「考えていいんだ」と安心感を与えてあげられますし、親としても「どうすればいいのかな?」と待つ時間を持つことに繋がります。
お着替えのしかたと同時に、着る、履く、被るなどの日本語を知ることも学べます。
お着替えできる子どもに読み聞かせると、得意顔でクマくんの間違いを指摘していて可愛らしい反応です。お着替えを覚え始めた子ども向けです。
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2歳前後へオススメ絵本その11「はらぺこあおむし」
子どもの絵本で大人気の作品です。
色鮮やかな絵とともに、お腹がペッコペコの青虫が次から次へと食べ物を平らげる物語は、読む子どもの目を惹き驚かせます。
絵本を開くとまず目に飛び込むのは、カラフルな色と虫喰い跡です。
一体どんな絵本なのかワクワクさせてくれます。
言葉遣いも「ちっぽけな」「ぽん」「ぺっこぺこ」などの擬音語が散りばめられ小気味良いテンポで進みます。
青虫が平らげた食べ物には虫喰い跡の穴が空いて、子どもが指を突っ込みたくなる仕掛けもあります。
絵本サイズは大型本であれば絵の鮮やかさが存分に堪能出来ますし、ハンディサイズだとお出かけ先のご機嫌直しに常備出来ます。まずは子どもの反応を見て考えても良いですね。この本はおすすめです。
2歳前後へオススメ絵本その12「おおきなかぶ」
小学校の教科書で読んだ記憶のある人もいることでしょう。
有名なお話を大きな絵の絵本で読み聞かせると、面白さ再発見です。
「うんとこしょ、どっこいしょ」「まだまだぬけません」「ねこがいぬをひっぱって、いぬが孫をひっぱって…」とリズムの良い言い回しで、読み聞かせがしやすいです。
生き生きとした挿絵と相まって、いつかカブが抜けるのか子どもは物語に引き込まれます。
古くから語り継がれたロシア民話だけあって、今もって子どもも大人も記憶に残る物語です。
おうちで教科書より前に子どもに読み聞かせてあげて欲しい良作です。
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2歳前後へオススメ絵本その13「ちびゴリラのちびちび」
ジャングルに住むゴリラのちびちびは、森のみんなから愛されています。
お母さんもお父さんもおばあさんもおじいさんも、ピンクの蝶も緑のオウムも赤い猿も、みんなみんなちびちびのことが大好きで、会いに来たり助けたり楽しませたりして過ごしています。
劇的な展開がなくても、読み聞かせを聞いた子どもは、ちびちびと自分を重ね合わせて愛されていることを感じ取るようです。
そして…読み聞かせるパパママの心が和らいでいく…不思議なパワーを秘めた絵本でもあります。
子育ては想定外や忍耐の連続。大切な子どもなのに子育てを辛く感じる瞬間は多くの親が味わいます。
この本は子どもも大人も、心を温めてくれる不朽の名作です。これは是非手元に置いて読み聞かせたい本です。
2歳前後の赤ちゃんにおすすめ絵本 まとめ
今回は、子どもも大人も心温まる絵本ばかりを集めました。
読み聞かせる大人が優しい気持ちで楽しそうにしていること、これが基本なのです。
子どものためを思って何かするにも必死の形相では、子どももリラックスして楽しめません。
子どもは親を見ています。絵本選びは親と子どもも一緒に楽しめる作品を選びましょう!紹介した絵本を通して、満ち足りた時間を過ごせるよう願っております!
絵本はプレゼントにもピッタリなので、この記事を書きながら、最近出産した友人への出産祝いの贈り物に「はらぺこあおむしのギフトセット」を上げました。
絵本のプレゼントは必ず喜ばれるのでオススメです!
3歳前後の子どもへのおすすめ絵本を紹介!
続いては、3歳前後の子どもにオススメな絵本を紹介していきます♪
ついこの前産まれたと思ったらもう3歳近くなっていて、子どもの成長は目まぐるしくあっという間です。
好き嫌いがハッキリしてきて、大人が良かれと思ったものでも好みに合わなかったりしませんか?
ここでは、これまで子ども受けが良かった絵本の中から、想像力をかきたてて毎日が楽しくなる絵本を選びました。
子どもが関心を持つ物語を選ぶと、読書を楽しみ、後々も読書習慣のある子どもに育っていきます。
さらに3歳前後ならば文章で喋るようになり、自分の感想をわかりやすく伝えてきたり、分からないことをどんどん尋ねてきたりします。
出来るだけ反応して受け止めましょう。
今回挙げる絵本も、子どもの反応が返ってきて親子コミュニケーションが自然に促される秀作ばかりです。
3歳前後へオススメ絵本その1「タンタンのハンカチ」
お猿のタンタンの胸ポケットにある赤いハンカチにおまじないをかけると、お父さんのネクタイになって偉くなった気分を味わえたり、頭に巻いて海賊になって暴れたい気分になったり、闘牛士になって赤いハンカチを翻し強くなった気分になったりします。
「おおきくなーれ、ハンカチカーチカチ」の呪文で、優しい気持ちが湧き、弱い者いじめを止めに入る勇気も湧いてきます。
ハンカチ1つで想像力を膨らませて楽しむタンタン。
彼に影響されて子どもも勇気が湧くようで、読み聞かせた親や保育士さんたちも子どもの成長を嬉しく感じると聞きます。子どもの遊び心を刺激する作品です。
3歳前後へオススメ絵本その2「さつまのおいも」
土の中のお芋の暮らしぶりは私たち人間と変わらず、トイレに行ったり歯磨きしたり眠ったり色々しています。
ある日、子ども達がやって来て芋掘りをしようとします。
お芋VS子どもたちの綱引きの始まりです。
掘り出された芋達の負けかと思いきや…お芋を食べるとおならが出るというのはご存知の通りですね!
この勝負はどちらが勝つのでしょうか?秋の芋掘り遠足の前に読むと、子ども達は大喜びするので保育園や幼稚園では有名な絵本です。
生き生きとしたお芋の絵と暮らしぶりに、子どもは目をまん丸くして聞き入ります。
おならやおしっこやうんちという話題に敏感になるお年頃。必ず子ども受けする作品です。
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3歳前後へオススメ絵本その3「ぐりとぐら」
2匹のねずみのぐりとぐらは誕生してから50年以上も読み継がれる不朽の名作シリーズです。
古さを感じさせない絵と文で、料理することと食べることが大好きな2匹は時を超えて子ども達の心を捉えます。
ある日大きな卵を発見し、2匹が相談してカステラ作りをすることに決めます。
決めたはいいけれど大きな卵は運ぶのが難しいので、策を練ります。
そして、料理道具を持って来てその場で作ることに決めました。
次は卵を割るのにも一苦労…この物語を通して、何か行動する時は、全てが楽しい冒険なんだと感じさせてくれます。
大きくなってから振り返ると、本を読むことが楽しいと感じるきっかけは子どもの頃にぐりとぐらのシリーズに出会ったからだという人もたくさんいます。
日本以外でも人気のぐりとぐらの絵本はイチオシです。
3歳前後へオススメ絵本その4「どこへいってた?」
詩的な文と、黒白赤の絵が独特の魅力を放つ絵本です。
「ねこ、ねこ、どこへいってた?」
「りす、りす、どこへいってた?」
「ひきがえる、ひきがえる、どこへいってた?」
と出会う動物達に繰り返し尋ねる物語です。
ひきがえるは読み聞かせにくい単語だという声もありますが「ひきがえる」を5拍子ではなく1拍子で読むと良いです。
聞かれたことに動物が答える文は「たんたた、たんたた、たたんたた」といった拍子を意識すると良いでしょう。
呪文をかけるように読むと耳に気持ち良い文です。
絵も抑えめのファンタジー作品のようで、味わいがありますよ。是非確認してみてください。
3歳前後へオススメ絵本その5「かみさまからのおくりもの」
出産祝いにも贈られる美しくて素敵なお話の絵本です。
赤ちゃんに読み聞かせても良いのですが、言葉のやり取りが出来る3歳前後に読み聞かせると、子どもの心に染み渡るような愛情を伝えることができるでしょう。
5人の赤ちゃんに神様が天使に命じて贈り物を届けました。
それは「優しさ」「力持ち」「よく笑う」などです。
子どもには個性があるのは頭では分かっていても、こうして物語で見せられるとキラキラ輝いたお話になります。美しい物語で我が子が愛おしくなります。こんな本を読み聞かせてあげるのも立派なおくりものですね。
3歳前後へオススメ絵本その6「おたすけこびと」
2007年刊行後から好評を博してシリーズになっている第1弾です。
文は短いので3歳以前に読んでも問題ないのですが、この「おたすけこびと」が他の作品と違うところは、絵の細かさとリアリティです。
1ページめくるたびにたくさんの働く小人や重機がキチンと描かれ、くまなく眺めても飽きません。
小人が重機を使って何やら作ったのは…ケーキです!この絵本を読み聞かせてもらった、ある子どもは「美味しいケーキは小人が作ってくれたんだ」と嬉しそうでした。
日常がファンタジーになるなんて、大人もワクワク感を思い出せます。
親子で楽しめる作品です。是非何度も読んで、絵も堪能してください。
3歳前後の赤ちゃんにオススメ絵本 まとめ
今回は、子どもが想像力を膨らませて普段の生活もファンタジーな世界に見える絵本を紹介しました。
子どもが考えるきっかけになる本、言葉遊びを通して日本語のセンスを磨けたり食べ物に興味を持ったり出来る本、本の展開をワクワクしながら読書を楽しむ入り口になる本。
子育てをしていると子ども可愛さに甘やかしたい時と、手を焼かされて親の気持ちをわかって欲しい時と両方あります。
そんな時に、絵本の力を借りて子どもとコミュニケーションが取れると良いですね。是非取り入れてください。
絵本一つで、身の回りの物を使って冒険心に溢れる世界に変えられる。
子どもを通して大人も童心に帰ってリフレッシュ出来るでしょう。
素直な気持ちで世界を見せてくれる絵本を選んで、親子で楽しんでくださいね!
4歳前後の子どもへのおすすめ絵本を紹介!!
好みがはっきりして来る4歳前後の子ども達は、好きなことに対する情熱がものすごいです。
「将来は〇〇になりたい」「こんなことをしたい」など、時にはナンセンスなことをいうことがあるでしょうが、想像力が豊かになってきている証拠でもあります。
幼児期の絵本に最適なのは音が楽しい本です。
- 「言葉がテンポよく読める」
- 「決まったフレーズが繰り返される」
という特徴のある絵本は、子どもが思わず耳をそばだてて聞くので言葉への興味を持たせ、日本語のセンスと国語力をつけさせるきっかけになります。
子どもが主人公や登場人物に感情移入する物語を選ぶと、読書を楽しみ、後々も読書習慣のある子どもに育っていきます。
4歳前後なら、自分以外の相手の気持ちになって考えてあげる思いやりのある行動が多くなってきます。
絵本を読んでいる最中も、終わった後も想像の世界で楽しんでいることが増えますので、出来るだけ反応して受け止めましょう。
今回挙げる絵本は、子どもも大人も一緒にのめり込んで会話が弾む、親子コミュニケーションが自然に促される秀作ばかりです。
4歳前後へオススメ絵本その1「からすのパンやさん」
1973年発行から人気を博して、からすシリーズ化されている第一弾です。
人気絵本作家かこさとしさんの作品で、物語も絵も個々のカラスのキャラクターがイキイキしていて、大騒動になった時には子どもと一緒に思わず笑ってしまいます。
お話は、からすの住む森のパン屋さん夫婦に4羽の赤ちゃんが生まれました。
からすには珍しくカラフルな色の赤ちゃんでした。
お父さんお母さんはパン屋のお仕事の傍ら子育てに奮闘しますが、子育てが大変でパン屋さんの売り上げが減ってしまいます。
余ったパンをおやつに食べていた子ども達は、お友達から美味しそうなおやつパンを羨ましがられ、売ってほしいとお願いされます。
翌日お友達がたくさん来て買い求めていきました。その時に要望がたくさん出てきたので、家族総出でものすごい種類のパンを作っていたら…大騒動が!あとは読んでのお楽しみ。
youtubeを見て頂くと、聞いている子どもの反応やお父さんの読み聞かせ方が参考になるでしょう。
こんなパン屋さんがあったら買いに走りたくなります。親子でワクワク仲良く楽しめる絵本です。
4歳前後へオススメ絵本その2「こんとあき」
長いお話ですが、たくさんの想いが詰まった素晴らしい絵本です。
きつねのぬいぐるみのこん君は、おばあちゃんの家からやってきて、あきちゃんが生まれた時からずっと一緒でした。
次第に大きくなるあきちゃんと、古くてボロボロになるこん君。ある日こん君の腕が取れかかったのでおばあちゃんに直してもらうために、汽車に乗って2人で大冒険。道中、健気にあきちゃんを守るこん君と、こん君を心配するあきちゃんのやり取りに、子どもの心に染み渡るものがあるようです。大人の心にもグッと来るものがあります。子どもはもちろんのこと、ママも幼稚園・保育園の先生も、パパもハマる、一絵本を超えた物語です。挿絵も美しく、心に残り続ける作品です。
プレゼントにしても感激される絵本です。一押しです。
4歳前後へオススメ絵本その3「おおきくなるっていうことは」
「おおきくなるっていうことは」どんなことを指すのかを一つ一つ示しています。
毎ページ繰り返される「おおきくなるっていうことは」のリズムが読みやすく、子どもも聞きやすいようです。
保育士さんや小学校の先生も、年度末に読み聞かせる本に加えているという話も聞きます。
絵本の力を借りて「体も大きくなるし心も大きくなるんだよ」と伝えることができます。
私たち大人にも、大事な話は子どもに伝わる話し方で伝えようと思わされる作品でもあります。
この絵本の読み聞かせを聞いた後は、子どもの「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」らしい顔が見られるでしょう。
4歳前後へオススメ絵本その4「ゴムあたまポンたろう」
子どものためなのか大人のためなのか、読んでいて分からなくなる本です。
そういうと「?」と思われますが、子どもは、ゴムあたまのポンたろうがどうなるかワクワクしながら聞いてくれます。
読み聞かせる大人は、ナンセンスで予測不可能なことに身を任せた後の驚きに、ふと新鮮さを感じるようです。
お話は、突然遠くからゴムあたまポンたろうが飛んできて跳ね返してくれるものにぶつかるとまた次の所に飛んでいく物語です。
跳ね返さないトゲにぶつかる前はドキドキします。
一体どうなるか…ドキドキしているとまさかの展開に変わるという、読む者の頭を空っぽにしてくれる魔力のある絵本です。
絵の具で綺麗に描いた絵も見とれてしまう作品です。
想像力って底知れないパワーがあるんだと感じさせてくれます。子ども受けが良い本です。
4歳前後へオススメ絵本その5「かいじゅうたちのいるところ」
1963年に発売以来、世界中の子どもに読まれている名作絵本です。
2009年に映画化もされています。映画は原作と趣が違うので絵本の方が取っつきやすいでしょう。
主人公マックスはいたずら好きで暴れん坊。
狼の着ぐるみを着て家の中で暴れていたら、お母さんに叱られて夕ご飯抜きで寝室に放り込まれてしまいました。
すると部屋の中に木が生えて森や野原に変わり海になり、ボートで冒険します。着いた所は、かいじゅうたちのいるところ。
マックスはかいじゅうたちに魔法をかけて恐れさせ、王様になります。怪獣踊りをするものの…あとは読んでのお楽しみ。
とてもファンタジーな物語を素敵な絵で表現してあり、大人も子どもも見入ってしまいます。想像力を働かせて、楽しい世界に飛び立つことを子どもの頃にしていたなぁと思い出させてくれますし、今読み聞かせている子どもにも、子どもの世界があることに思い至る作品です。
親は子どもを叱ることが多くても、ちゃんと子どもが帰れる場所を作ってあげたくなる…照れ臭いけど親子が優しくなれる絵本です。
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4歳前後の子どもにおすすめ絵本 まとめ
いかがでしょうか。だんだんと物語の長い絵本が増えて来る年齢で、つい読み聞かせの時間が長くなってしまいますね。
ですが、それだけグイグイ惹きつける力のある絵本ばかりを揃えました。
これらの絵本を通して、我が子が親を振り回す(?)時期から、人の立場に立って思いやる気持ちを持つまで成長していることに気付いたという声もあります。
今回紹介した本達がきっかけで、育てるよりも親子で一緒に体験して会話をするコミュニケーションが増えることを期待します。